第113回研究会「韓国市民社会におけるコミュニティ・オーガナイジング ―地域福祉運動の展開を中心に―」

社会的連帯経済推進フォーラム News

今回は、第113回研究会のお知らせです!
ご関心のある方はどなたでもご参加いただけます。お気軽にお越し下さい。
詳細につきましては、チラシをご覧下さい。
参加のお申込みは、こちらのフォームから

●テーマ:「韓国市民社会におけるコミュニティ・オーガナイジング―地域福祉運動の展開を中心に―」
●日時:2021年12月17(金) 20:00~22:00【オンライン開催】
● 報告者:朴兪美さん(昌原福祉財団責任研究委員/元日本福祉大学福祉社会開発研究所准教授

【113回研究会 概要】
韓国では、1970年代に韓国都市産業宣教連合会が結成され、傘下の教会が貧困地域住民や工場労働者の組織化を行うようになり、そうした流れは、1990年代には、貧困地域における生産共同体運動、ひいては今日の韓国の社会的企業、社会的経済の一つの重要な源流となっている。都市産業宣教運動は、既に、1970年代からソウル・アリンスキーのコミュニティ・オーガナイジングやパウロ・フレイレの民衆教育の手法に影響を受け、居住運動を中心とする社会運動の組織化の現場で用いてきた。そして、こうした流れの中から1996年に韓国住民運動教育院(CONET)が設立され、韓国において、コミュニティ・オーガナイジング手法の教育訓練機関として、参与連帯をはじめとした韓国社会運動に大きな影響を与えてきたという。今回の社会的企業研究会では、韓国住民運動教育院のテキスト『地域アクションの力』の翻訳に関わり、韓国におけるコミュニティ・オーガナイジングの展開について造詣の深い朴兪美氏をお招きし、韓国市民社会においてコミュニティ・オーガナイジングがどのように普及していったのか、その過程で、韓国ならではのコミュニティ・オーガナイジングの特質が培われていったのかを御報告を頂く。そして、同時に、日本の市民社会におけるコミュニティ・オーガナイジングの受容の適切なあり方について一緒に考えていきたい。

≪参考文献≫
韓国住民運動教育院(平野隆之・穂坂光彦・朴兪美編訳)2018『地域アクションのちから―コミュニティワーク・リフレクション・ブック』、全国コミュニティライフサポートセンター(CLC)。
朴兪美2020「韓国住民運動教育院の地域組織化のトレーニング」、『日本福祉大学研究紀要―現代と文化』(日本福祉大学福祉社会開発研究所)第140号、55-67頁

なお、この研究会は、科研費基盤研究B「社会的連帯経済の「連帯」を紡ぎ出すものは何か―コミュニティ開発の国際比較研究」(JSPS科研費JP18H00935、代表:藤井敦史)の調査研究報告の場として実施します。